海外ドラマのネット視聴に関するサイトを何か月か前に作り始めたのですが、その関係でウォーキングデッドという海外ドラマをネットで見ました。
Huluというサイトでシーズン1の第1話だけが無料公開されていました。
これは特に会員登録なども必要なくYouTubeなどのように誰でも簡単にすぐ視聴できるようになっていました。
字幕版もあったのですが、日本語吹替えで見ました。
これを見るまでウォーキングデッドという作品は全く知らなかったのですが、結構人気があるみたいですね。
どんな作品かというと「ウォーカーと呼ばれるゾンビに支配されてしまった世界で生き抜く人々を描いたドラマ」です。
確か原作はアメリカの漫画だったような気がしますが、日本で言うなら北斗の拳の実写みたいなものでしょうか。

第1話では保安官をやっている主人公のリックが犯人と銃撃戦をやり気絶してしまいます。
そしてリックが目を覚ますと病院のベッドの上なのですが、病院の様子が何かおかしい。
リックが病室の外に出ても医者や看護師、他の患者の誰もおらずもぬけの殻になっています。
そして外に出るとゾンビがうろうろしている。
リックが何が何だかわからずパニックになっていると、リックがある親子に襲撃されて、またしても気絶してしまいます。
リックが目を覚ますと家のベッドの上につながれていて、襲撃してきた親子もいます。
その親子がリックがゾンビではなく生きた人間だと気がついて少しづつ仲良くなり、その親子から世界で何が起こっているのかをリックは聞かされます。
ウォーカーと戦っている人たちの避難所があることを知ったリックはそこで親子と別れて、避難所に自分の家族を探しに行きます。
途中で民家を見つけて様子をうかがうのですが生存者はおらず、そこにいた馬に乗ってリックは旅を続けます。
そして街につくのですがそこは既に誰もおらず、ゴーストタウンと化していて路上に戦車が放置されていました。
そんな時にどこからか大量のウォーカーがリックに向かって襲い掛かってきます。
馬で逃げるのに限界を感じたリックは戦車の中に逃げ込むのですが、ウォーカーたちが戦車に群がってきて絶体絶命、その時戦車内の無線に「おい!戦車に乗ってるあんた!」という誰かからの呼びかけが・・・というところで第1話は終わりました。

1回見ただけですがあらすじはだいたいこんなものであっていたと思います。
それと、避難所でリックの妻とリックの親友が浮気していることをにおわせる描写もありました。
アクションやホラーだけではなくこういった登場人物の人気の秘訣っぽいですね。
動画を見ていて一つ気になったことは、権利関係なのか表現規制なのかわかりませんが冒頭のリックと親友の会話の一部が不自然に思いっきりカットされていました。

2話目以降はHuluに会員登録しないと見られないのですが、会員登録をしてから2週間は無料で見られます。
そこら辺の詳細は下記サイトで確認してください。
ウォーキング・デッド【シーズン1】全話 動画を無料視聴

竹久夢二(テスト投稿)

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 ある春の朝でした。
 太陽は、いま薔薇色の雲をわけて、小山のうえを越える所でした。小さい子供は、白い小さい床の中で、まだ眠って居りました。
「お起き、お起き」柱に掛った角時計が言いました。「お起き、お起き」そう言ったけれど、よく眠った太郎は何も聞きませんでした。「私が起して見ましょう」窓に近い木のうえに居た小鳥が言いました。
「坊ちゃんはいつも私に餌を下さるから、私がひとつ唄を歌って坊ちゃんを起してあげよう」
好い子の坊ちゃんお眼ざめか?
寝た間に鳥差しがさしにくる
 庭にいた小鳥がみんな寄って来て声をそろえて歌いました。それでも太郎はなんにも聞えないように眠っていました。
 海の方から吹いて来た南風は、窓の所へ来て言いました。
「私はこの坊ちゃんをよく知ってますよ。昨日野原で坊ちゃんの凧を揚げたのは私だもの。窓から這入って坊ちゃんの頬ぺたへキッスをして起そう」

「あんな娘をどこが好いんだ、と訊かれると、さあ、ちよつと一口に言へないが」さう云つて、画家のAは話し出した。
 彼女はただ普通のモデル娘として、私の画室に通つてきてゐたのです。私も特別、彼女に注意を払つてもゐませんでした。それほど、彼女は、ただの娘でした。年は十七八だつたでせうか、身体が大きいからと言つて、そのころ肩揚をおろしてゐました。
 彼女は、見たところそんな風で、人物にも性情にも特長のない娘でしたが、人から何か話しかけられたり、訊かれると返事のかはりに「まあ」と言つて、少し笑つた眼で相手を見返す癖がありました。
 その眼は、たいしてコケテイツシユなものではなかつたが、やはり年頃の娘ですから、黒く濡れてゐて、その眼が一種間のぬけた好もしい感じを与へました。
 そしてこの「まあ」といふ返事が、イエスでもノーでもないやうな、それでゐて、相手の言ふことをすつかり呑込んで、上手に受流したやうにも見えるのでした。だからある時などは、とても聡明な才女にさへ見えるのでした。さうかと思ふと、とてもとんちんかんな「まあ」であることもありました。

 それはたいそう大きな蝙蝠傘でした。
 幹子は、この頃田舎の方から新しくこちらの学校へ入ってきた新入生でした。髪の形も着物も、東京の少女に較べると、かなり田舎染みて見えました。けれど、幹子はそんな事を少しも気にかけないで、学科の勉強とか運動とか、つまり、少女のすべきことだけをやってのけると言った質の少女でした。たとえば青い空に葉をさしのべ、太陽の方へ向いてぐんぐん育ってゆく若木のようにのんびりした少女でした。
 それにしても、幹子が毎日学校へ持ってくる蝙蝠傘は非常に大きなもので、忽ち学校中の評判になりました。
 どこの級にも、頓智があってたいへん口が軽く、気の利いたことを言っては皆を笑わせることの好きな愚な生徒が一人や二人はあるものです。幹子の級にも、時子と朝子という口のわるい生徒がありました。
 ある日、幹子は学校へゆく途中で、この口のわるい連中に出会いました。むろんこの時、幹子は例の蝙蝠傘を持っていたので、忽ちそれが冷笑の的になりました。

高山樗牛(テスト投稿)

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 一葉女史の非凡なることを、われ等「たけくらべ」を讀みてますます確めぬ。丸山新町に住むことに於て非凡なることも、又小説家として其の手腕の非凡なることも。
 まことや「たけくらべ」の一篇は、たしかに女史が傑作中の一なるべき也。
 吾等の是の篇を推す所以の一は、其の女主人公の性格の洵に美はしく描かれたるにあり。姉なる人は、憂き川竹の賤しき勤め、身賣りの當時、めきゝに來りし樓の主が誘ひにまかせ、養女にては素より、親戚にては猶更なき身の、あはれ無垢なる少女の生活を穢土にくらし過ごすことの何とも心往かず、田舍より出でし初め、藤色絞りの半襟を袷にかけ着て歩るきしを、田舍もの田舍ものと笑はれしを口惜しがりて、三日三夜泣きつゞけし美登利。

 嘗て一古寺に遊ぶ、檐朽ち柱傾き、破壁摧欄、僅に雨露を凌ぐ。環堵廓然として空宇人を絶ち、茫々たる萋草晝尚ほ暗く、古墳累々として其間に横はれるを見、猛然として悟り、喟然として嘆ず、吁、天下、心を傷ましむる斯の如きものあるか。借問す、是れ誰が家の墳ぞ、弔祭永く至らず、墓塔空しく雨露の爲に朽つ。想ふに其の生れて世に在るや、沖天の雄志躍々として禁ふる能はず、天下を擧げて之に與ふるも心慊焉たらざりしものも、一旦魂絶えて身異物とならば、苔塔墓陰、盈尺の地を守つて寂然として聲なし、人生の空然たる、哀しむべきの至ならずや。後人碑を建て之に銘するは其心素より其の英名を不朽に傳へんとするにあり。然れども星遷り世變り、之が洒掃の勞を取るの人なく、雨雪之れを碎き、風露之れを破り、今や塊然として土芥に委するも人絶えて之を顧みず、先人の功名得て而して傳ふべきなし。思ひ一たび此に至れば、彼の廣大なる墓碑を立てゝ名の不朽を願ふものは何等の痴愚ぞや。

 夜半のねざめに鐘の音ひゞきぬ。おもへばわれは清見寺のふもとにさすらへる身ぞ。ゆかしの鐘の音や。
 この鐘きかむとて、われ六とせの春秋をあだにくらしき。うれたくもたのしき、今のわが身かな。いざやおもひのまゝに聽きあかむ。
 秋深うして萬山きばみ落つ。枕をそばだつれば野に悲しき聲す。あはれ鐘の音、わづらひの胸にもの思へとや、この世ならぬひゞきを、われいかにきくべき。怪しきかな、物おもふとしもあらなくに、いつしかわが頬に涙ながれぬ。
 間どほなる鐘の音はそのはじめの響きを終りぬ。われは枕によりて消ゆるひゞきのゆくへもしらず思ひ入りぬ。
 第二の鐘聲起こりぬ。夜はいよ/\しめやかにして、ひゞきはいよ/\冴えたり。山をかすめ、海をわたり、一たびは高く、一たびはひくく、絶えむとしてまたつゞき、沈まむとしてはまたうかぶ。天地の律呂か、自然の呼吸か、隱としていためるところあるが如し。想へばわづらひはわが上のみにはあらざりけるよ。あやしきかな、わが胸は鐘のひゞきと共にあへぐが如く波うちぬ。